6年かかって治らないのかい？

デザイン監理部のK.Oです。
特に何もない日常を綴ります。

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我が家には小6と小3の子がいる。何の変哲もない男子だ。
口を開けば「お腹すいた」と冷蔵庫を開け、
デザートと称した卵かけご飯をほおばっている。
君たちは先ほど晩御飯を食べたはずでは？

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そんな二人は数年前からサッカーをやっている。
始めたきっかけは妻の一言からだった。

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「長男の人見知りをなんとかしたい」

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そこから少しの話し合いの末、
サッカーでもさせようかという結論に至った。

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結果この選択は良かった。
サッカーという共通言語を通じて、校内外問わず友達が増えた。
なにより同じ志を持つ「仲間」という存在を手に入れることができた。

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あの時何も初めてなければ、
試合に負けて悔しくて泣くこともなかったし、
仲間と抱き合って喜ぶこともなかっただろう。
チームメイトと笑いあう彼には、もう人見知りだったころの面影はない。

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長男は今、小学校最後の公式戦を控え、
それが終われば6年間お世話になったこのチームを卒団する。

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中学に進学した先では部活に入るつもりだったようだが、
プレーを見てくれていた、ジュニアクラブの監督さんから
「ウチに来ないか」とお誘いの言葉をいただたいた。

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とてもありがたいことだが、親、本人、それぞれに思うところがあり、
数日間悩んだ挙句、そちらにお世話になることにした。

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本人（レギュラー取れるかな。。）
親（遠征？合宿？お金。。送迎。。早起き。。）
それぞれの悩みはちがう。

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ただ、彼が誰かから必要とされたことを喜んだ顔を見たら、ダメとは言えなかった。
そうやって親離れしていくんだろうなと感じた。

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そしてある日、そのジュニアクラブの練習会があるとのことで、
会場まで車で送っていった。
「緊張してきた」と呟いた彼に
「今までの分をぶつけてこい！」と送り出した。

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妻の「長男の人見知りをなんとかしたい」
その一言で始まった彼の習い事が、ここにつながったんだなと
遠くのベンチでコーヒー片手に見守っていた。

が、どうも様子がおかしい。

練習会場も何度も行っている場所なのに、、

知っている顔も数人いるはずなのに、、

今朝まで「俺は天才」とうぬぼれていたのに、、

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輪に入れずオドオドしていた。。。

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「いや、人見知り治ってなかったんかい！」